今年も真黒なリクルートスーツに身を包む学生を多く見かける時期となった。
2016年卒業予定者は、「大学生は学業を優先すべき」という内容を受け、就職活動時期が繰り下げられることになったが、スタートラインでピストルの音が鳴るのを今か今かと待ちわびた「就活」が始まったのだ。
就活で思い出すのは、ある動画。
知っている人も多いんじゃなかろうか？
「就活狂想曲」
東京芸術大学の大学院生だった「吉田まほ」さんという方の作品。
国内外の数々の賞を受賞しているのだが、これを当時見た時の衝撃は忘れられないし、あるあるだわ…と共感する作品でもあった。個人的には「就活なう～～～マジ鬱；；」な人にも「仕事だりぃ」と思っている人にも多くの人に見てもらいたい作品だったり。（ただ、見た人は「鬱」とか「こわい」という感想が多いがｗ）
最近は、グローバル化が進んだこともあって、これまでの「就活スタイル」は崩れつつもあるが、映像作品のような光景は未だによく見かけますなあ。
と言うことで、次は「これまでの就活スタイルが崩れてきた？？」と言う点で、面白いなと思ったものを紹介しよう。
それが「仮面就職」
http://www.drivers-work.com/taxicolumn/ceocolumn/kamenshushoku/
仮面？ほどよく仮面をかぶって生きることは社会人としてあるあるじゃないか？と思ったのだが、そういう意味の「仮面」ではないようだ。
仮面就職とは就職活動において希望していた職種や企業以外で合格した場合、本命の職種や企業は転職などの方法で狙いつつもとりあえず合格した企業に勤めることをいう。現行の仕事・会社はあくまで踏み台・腰掛けと考え、他企業への転職すること
つまりまあ…
希望の就職先決まらなくてフリーターになるくらいなら、とりあえず正社員で働けるところで働いて、経験値摘んで強い俺になったら次に挑もう的な感じ。実際にこういう想いで働いている人も結構いるんじゃなかろうか？
この「仮面就職」どんとこい！と押し出したのが、国際自動車。
http://km-recruit.jp/special/mask/
なかなか斬新なアイディアである。
本来ならば、心の中に留めておきたいような気持をあえて逆手にとった採用活動をなぜ始めたのかと言うと…
「タクシー業界の高齢化」
どこも、高齢化は進んでいるが、タクシー業界も都内のドライバー平均年齢は約58歳と相当深刻なようだ。
都心へ会社や人口が集中している今。タクシードライバーが減ってしまったら、大変だ。ましてや2020年にはTOKYOオリンピーーーーックもあるわけで。
そういう意味でも、タクシードライバーの若手人材と言うのは猫の手も借りたいほど欲しいものなのだろう。
個人的にタクシードライバーと言うのは、仮面就職には非常にいいと思う。働いていて思うのだが、ドライバーをはじめとする接客の仕事は、1度はやっておくべきだなということ。仕事をしていれば必ず人と関わることになるので、社会人マナーやら、うまい立ち回りが自然と身につくのは接客業なんじゃなかろうかと。
仮面就職は、ひとまず正社員で働けると言うことで、フリーターで稼ぐよりかは、給与面でも福利厚生面でも何かと安心である。自分の中で何年間はここで働いて、その後転職活動して自分の希望の職種へと夢を追うこともできるし、何かあってもこれまで正社員として働いてきた職種の強みもあるし、そこからまた新しい道も開けるかもしれない。
そんなわけで、この仮面就職っていう新しい就活スタイル？就職スタイルは面白いなと思ったし、もっとオープンになっても良いんじゃないかなと感じた。
「就活」と一口に言っても、人それぞれ違ったスタイルがあっていいと思う。誰かにあれこれ言われる筋合いもない。自分が良いと思った道を選ぶのが一番良いんだ。
就活生も転職活動中のフレンズも自分の人生楽しもうぜ！
